- 2008年8月1日 07:05
- 情報リテラシー・メディア
主に情報源としての書籍と、いろいろな書籍のデータベースについて解説していきます。
おおまかな探索プロセス
- 調べたいテーマについて書かれた本を、近隣の図書館やオンライン書店で探してみます。
- 自分にとって読みやすい入門書を読み、次に多くの本から重要そうな本を選別し、またその分野で継続的に本を書いている人を把握し、最終的に関連雑誌の最新に近い号から最新の知識を得ます。それから、各都市の中心の大型図書館や都市にある大型書店の本棚の前へ行けば、その分野の全体像がぼんやり見えてきます。
- さらに、以下に詳説していくデータベースから、希少本にあたることもできます。記事検索で小さなテーマについての深い知識を得ることもできます。新聞は文字量としては少ないですが、専門家でなくとも分かりやすい書かれ方で散発的に様々なことについて書いてあるので、新聞全文検索のデータベースが役に立ちます。新聞記事をヒントに報告書本体を探り当てることもできるでしょう。
国立国会図書館
書籍については、国立国会図書館が公開するNDL-OPACというデータベースシステムで、国内の多くの書籍と雑誌や新聞の所蔵状況が検索できます。NDL-OPACの雑誌記事索引検索を使えば、雑誌の中の記事のタイトルまで検索できます。書籍のうち著作権が切れたものについては、国立国会図書館の近代デジタルライブラリー で公開されていますので、インターネットに接続された環境であれば読むことが可能です。
国立国会図書館の遠隔複写サービス
これらの書籍は、国立国会図書館の遠隔複写サービスを利用することで指定した書籍の指定したページを複写(コピー)して郵送してもらうことができます。国立国会図書館がこうした機能を持っているので、全国のどこに住んでいても、書籍とページ数が指定してあれば取り寄せて内容を確認できる体制が整っているということになります。論文は全ページコピーできます。書籍は、著作権が切れていれば全ページのコピーも可能です。そうでなければ半分までです。全ページの半分から目当ての部分に見当をつけるには、まず目次をコピーして送ってもらいます。
国立国会図書館に足を運ぶ
国立国会図書館のメリットは、非常に多くの本を所蔵しているということです。しかし、同時に読める書籍の数が決まっていて、書籍だと同時に3冊しか取り寄せられませんし、取り寄せるのに20~30分かかります。複写(コピー)したい書籍が決まっていれば、この3冊の他に、3記事までオンライン複写といって、手元に本を取り寄せずに複写を行えますので上手に利用しましょう。
もっと多くの書籍を同時に読みたい場合には、他の図書館を利用したほうが便利な場合があります。近所の公共図書館でも自宅のパソコンから所蔵の有無を調べたり、予約をしたりといったことが簡単にできるようになっていることも多いので利用してみはいかがでしょうか。
他のデータベース
国立国会図書館といえども国内で発売された書籍を網羅して所蔵しているわけではありません。また、記事検索データベースに登録された雑誌も限定されています。
書籍のデータベース
Googleブック検索は書籍の内容を全文検索できるというかなり便利な機能がついているので、今後登録される書籍数が増えることが待ち望まれます。また、慶應義塾大学図書館と共同で著作権の切れた書籍12万冊を公開するプロジェクトが行われています[1]。
大学の図書館に所蔵された書籍を検索する場合には、Webcat Plusが便利ですが、国立国会図書館の所蔵書と重なっているものも多いです。海外の書籍の所在の確認には、WorldCatが利用できます。
全国の公立図書館から検索したい場合には、国立国会図書館の統合目録ネットワークシステムというデータベースから検索できます。さらに、図書館横断検索サイトのカーリルローカルは選択対象にしたい図書館を選択できます。
2010年時点で、都立・府立・県立図書館の郵送複写サービスもはじまっています。大阪府立中央図書館は、国会図書館と違い、コピーに際して縮小コピーも指定できるので便利です。あと、国立国会図書館より複写と郵送費用が安いです。
東京都内の図書館を検索したい場合には東京都立図書館が公開している東京都公立図書館横断検索が便利です。
東京都立図書館
東京都立図書館は所蔵数の多さに加え、35万冊ぐらいがすぐ読めるよう本棚に開架の状態となっていて、同じような分野の本を網羅的に見るのに非常に便利です。専門家向けの本も多く並んでおり、深く分野を把握したいときに便利です。より専門性を深くしたい場合は、国立国会図書館の学会の論文が載った雑誌を利用するといいでしょう。
大型書店と専門書店
紀伊国屋書店、ジュンク堂書店、丸善、組み合わさったMARUZEN&ジュンク堂書店、ブックファーストの旗艦店では、100万冊を軽く越えて所蔵しているので東京都立図書館のように網羅的に本が見れます。違う点は、私的複製の為のコピー機が常設されていないこと、絶版本が置いてないこと、全文検索のデータベースが置いてないこと、雑誌や新聞のバックナンバーがあっても少しだと言う点です。青山ブックセンター(ABC)は、巨大書店ではありませんが、デザインやカルチャーに特化しています(六本木店であれば、月~土曜日は朝5時まで開いてます。)。古書店にも専門化された書店があります。
記事のデータベース
雑誌記事索引データベースからは古い明治時代から昭和初期の雑誌記事も検索することができます。以前は無料で利用できましたが、2008年8月ごろには改装中となり、個人契約が不可能な課金制になって継続中です。
大衆紙のデータベース
大宅壮一文庫(おおやそういち-)のデータベースからは、国立国会図書館の雑誌記事索引検索に登録されていないような大衆紙を検索できます。文化雑誌や大衆音楽雑誌の記事検索に便利です。このデータベースは国立国会図書館でも利用可能です。大宅壮一文庫では幅広い年度から一度に検索できるようになっていますが、国立国会図書館では年度ごとのデータベースから検索する手間がかかります。また、大宅壮一文庫では入館料300円に加え複写1枚60円と少々費用がかかりますが、公立の図書館ではないということを考えるとやむをえないでしょう。
新聞のデータベース
新聞を検索する場合、有料のデータベースとして朝日新聞の「聞蔵」、読売新聞の「ヨミダス」、産経新聞の「日経テレコン21」などの記事の内容まで全文検索できるものがあります。こちらも公共の図書館から利用できる場合があります。さらに、新聞・雑誌記事横断検索のように100種類近い新聞媒体から一括検索できるデータベースも公開されています。
インターネットで探す
ウェブ上の、ニュースサイトも情報源となりえます。Googleニュースは多くのサイトから特定の単語を含む記事を検索できるので便利です。英語で検索する場合、海外の主要なメディアであるThe New York Times やBBC NEWSなどがヒットする場合もあるでしょう。
これらに、ウェブ検索を駆使することを織り交ぜてみてください。
よくまとめられた書籍や、新聞やニュースの記事はWikipediaにおいて、重要な出典となります。
外部リンク
- NDL-OPAC (国立国会図書館)
- Googleブック検索
- グーグル・ブック検索は啓蒙の夢の実現か?(ル・モンド・ディプロマティーク日本語・電子版2009年3月号)
- 対象にする図書館を自由に組み合わせて横断検索、「カーリルローカル」公開(INTERNET Watch、2011年2月2日 16:15) 2011年2月1日時、ネット公開している公共図書館の約7割に対応。
脚注
- ^ <ref> 慶應義塾図書館が Google ブック検索 図書館プロジェクトのパートナーに(Googleプレスセンター、2007年7月6日)</ref>。
- 新しい: 学術情報はどこから得るのか
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