幻覚剤の効き方 サイケデリック 医療 by まぼろし - 2020年10月1日2021年5月5日0 自分は家で酒を飲まない人だったんだけど、コロちゃん(コロナ詐欺)の少し前に赤レンガのイベント「鍋小屋」で全国の鍋と日本酒を勢ぞろいというのでベロベロになってから前に増して酒が楽しくなって、アブサンを晩酌するようになって。それも飽きてきたらアニメばっか見てた。 見たアニメは「このすば」(ギャグ系)から始まって「Re:ゼロ」「転生したらスライムだった件」「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」、「まどか☆マギカ」「東のエデン」「エヴァ」も見直したし、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は全話泣かせに来る感じで、映画まで見に行ったら、周りはお通夜みたいにすすり泣いてた。「鬼滅の刃」の主題歌を歌ってるノリのいいロックの歌声の LISA は「Angel Beats!(Youtube音楽にリンク)」でデビューしたんだとか教えてもらったり。転生や成仏というテーマがちらほら出てきて、どちらにしろ心残りや枠組みに気づいて解決するのに死は必要なのかってことだ。今は「ソードアートオンライン」を見始めた。仮想現実のゲームに入っていくアニメ。 池袋シネマサンシャインの12F、日本最大のIMAXで映画TENETを見たけど、ライブのような音量と視覚を乗っ取ることで圧倒的な迫力、感覚の圧倒ではあるけど、まだ別の世界に入ってはいない。幻覚剤は知覚と感情を内部から乗っ取り、記憶へのアクセス障壁も解体する。外部から来ない。ゆえに、リアリティがある。 仮想現実バーチャルリアリティと幻覚剤 仮想現実というのは、今の自分の色々な条件が柔軟に変わった状態。ティモシー・リアリーもその融合、サイバーデリックが精神を再プログラムすると主張していた。いや、晩年はドラッグによるヴィジョンは必要なく、インターネットによる民主主義的な相互教育が必要だと言っている、それで権威を打開しろと、社会をもっとみんなで考えて作れと。しかし幻覚剤と同じく仮想現実は、現在の経験を仮想世界に置き換え硬直した精神を打開する潜在性がある。共に、精神障害の治療研究でも進んでいる。固い頭を柔らかくするツールだ。 httpv://www.youtube.com/watch?v=AucZ74KIbzc httpv://www.youtube.com/watch?v=YFsoDbffFJg ガーディアンの記事に紹介されていた映像を上に貼り付けた。 次の論文では、共に一時的に視点を変え、精神の固定的なパターンを混乱させると説明している。2つ目の論文は、シロシビンが起こした神秘体験と同等の体験が仮想現実でも起こったとしている。後者だと法規制がない点が研究にも有利そうです。 Jacob S. Aday, Christopher C. Davoli, Emily K. Bloesch (2020). “Psychedelics and virtual reality: parallels and applications”. Therapeutic Advances in Psychopharmacology 10. doi:10.1177%2F2045125320948356. David R. Glowacki, Mark D. Wonnacott, Rachel Freire et al (2020). “Using Multi-Person VR to Design Peak Mystical-Type Experiences Comparable to Psychedelics”. CHI
2020年以降、サイケデリック治療が主流になる理由(付・自然療法) サイケデリック 心理学・精神医学 by まぼろし - 2020年2月9日2020年10月7日0 幻覚剤の使用が主流になるのは確実だと思っているし、日本語のニュースも以前より増えている。 サイケデリック・ルネッサンスの動向 これまでよく使われた承認された精神の治療薬は、効果はそこまで大きくない、副作用は重篤でホンモノといった感じです。効果は症状の改善にとどまる。副作用は強く、劇薬の指定や強い身体依存性がある。仮に2割治すとするけど、しばしば飲み続けることになる。長期で飲むと強い依存や代謝異常・内臓障害も増えるので、ダメならほかのもっと無害な方法を組み合わせて立て直さないといけない。 論文 エビデンスに基づく精神医学評議会 (英語) 論文 有効性と副作用のデータ解析をしている人のPubmedの論文 その人のサイト deadlymedicines.dk そういった状況でケタミンがうつ病を治してしまう(仮に7割治すとする)ことに注目が集まり、そのS体が2019年3月、うつ病に使うエスケタミンとして医薬品 Spravato になりました。R体もあってこっちは日本の大学が研究中です。 PTSDに対するMDMA併用療法の承認が秒読み段階です。これもPTSDを治してしまう。依存性は少ないし飲み続けない。治験最終の第III相試験が進行中でアメリカで2021年に承認予定となっている。もともと以前に画期的治療法 Breakthrough therapy の指定がされていて承認が迅速化されるのだけど、2020年には治験中の治療に重症患者がアクセスできる「拡大アクセス」をアメリカFDAが承認。承認前だけどもう使えます。自閉症のコミュニケーションとアルコール依存症でも臨床試験がある。 論文 MDMA-assisted therapy: A new treatment model for social anxiety in autistic adults MDMAの安全性評価、オープンアクセス ニュース MDMA for PTSD granted Expanded Access by FDA, patient treatments begin 拡大アクセスの承認 マジックマッシュルームの成分シロシビンは、うつ病の治療薬として第IIB相の治験中でしかも多国籍でやってる。イギリスとアメリカで同時進行で承認されれば抜群の影響力です。これもアメリカで画期的治療法の指定もある。MDMAの後くらいに承認されるのでは。大量生産のために遺伝子組み換えした菌がシロシビンを製造できる技術が開発されてきた。禁煙でも臨床試験がある。ケタミンが1回効果が1週間程度は続くのに対して、シロシビンは治療から3か月、半年後でも効果が続いている。今は飲んでいないのに効果が続いているということです。効果はホンモノで、副作用はささい。逆転してくる。 5-MeO-DMTでもアヤワスカではなく、短時間で抗うつ作用があるという研究がある。吸入だろう。ヒキガエルが分泌するという方向からも注目されている。 ニュース COMPASS Pathways and King's College London Announce Results From
サイケデリックスについてのTED about Psychedelics. サイケデリック 医療 by まぼろし - 2017年6月11日2020年8月19日0 TEDトークは著名人が出演する講演なので、影響力や説得力が強いと思うんですが。サイケデリックスについて、ほんとうに、第一線の研究者の講演がゴロゴロと増えているので一覧にしようと思う。そしたら10本もあった。自分は英語の聞き取りがあんまりできないので、英語字幕ができ次第、日本語字幕をつけようと思います。でも1本の映像でたぶん1日かかるので、大量にあっても困るけれど笑。(TEDの映像でTEDがAmaraに同期していないものはYoutubeにつけた字幕を同期できないと思うので避けた方がいい、同期を監督している人がいないとAmaraでしか作った字幕は再生できない) Please create English subtitle, in these video on the Amara. Because, my hearing ability of english is poor. So, I translate to Japanese subtitle. Maybe, It is easy to use Youtube auto transcript and your review. Notice that TED uploads on Youtube, Contribute on Amara Team TED or not. When
21世紀の薬理学の孵化―アメリカの勢力、イギリスの勢力 サイケデリック 医療 心理学・精神医学 by まぼろし - 2017年4月9日2018年8月7日0 今よりよい薬にはサイケデリックな薬しか今のところ見いだせていないので、どんどんやっていかないといけないので、先端研究者はこれまでにない勢いで突破口を開いている。これらはもう特許がないので安いし、変な陰謀は起こりがたい。 アメリカ国立精神衛生研究所 うつ病へのケタミンの研究はNIMH(アメリカ国立精神衛生研究所)が主導してきたんだけど、使用のためのガイドラインを作れという流れになってきているので、時間の問題。数時間とかでうつ病ではない状態にし、効果は1週間は持続する。 アメリカ精神医学会タスクフォース APA Task Force to Address ‘What’s Next?’ for Ketamine イギリスの勢力 Celia Morgan, Valerie Curran, David Nutt, Anne Schlag, Rupert McShane. "Ketamine treatment for depression: opportunities for clinical innovation and ethical foresight" Lancet Psychiatry 05 April 2017. DOI:10.1016/S2215-0366(17)30102-5 以前の記事 ストレス性疾患とサイケデリック・ルネッサンス genkaku.in 7823
2015年雑記 サイケデリック 心理学・精神医学 by まぼろし - 2015年8月14日2018年8月7日0 日々思うことはいろいろあるんですが、とりとめもなく書きます。 トランスパーソナルのどこ? もちろん、退行と超越の差異を、「合理性」によって乗り越えるという物語です。合理性と考えられたものは、合理性によって葬り去られていき、そしてだいぶ合理的に超越寄りになってきている。呪術的ではないんです。 ケン・ウィルバーのいう前・後(プレ・ポスト)の混同は、過去の病理学ではすべての神秘体験が病的な幻覚であるとか、精神病者が見るものであるとかされてきた。しかし、もう45年くらい前に新しい勢力が、人間性心理学から、トランスパーソナル心理学を脱皮させ、神秘体験を超正常な体験であると位置づけ、合理的な証拠によって裏付けてきている。 それは薬物の有害性に関してもそうです。 科学ということ 7804
Psychedelic Science映像の字幕 サイケデリック 医療 心理学・精神医学 by まぼろし - 2014年4月16日2018年8月7日0 httpv://www.youtube.com/watch?v=TlReSyqmIak 医学の転換: サイケデリック・サイエンス 2013 ミニドキュメンタリー MAPS・幻覚剤研究会(MAPS:Multidisciplinary Association for Psychedelic Studies)の、2013年のカンファレンスのイントロ映像の日本語字幕をつけました。PCからだと、再生して右部の左から2個目の手紙みたいなアイコンが字幕アイコンです。iPhoneからだと再生して、右下の字幕アイコンです。 ・Psychedelic Science 2013 7771
科学的根拠に基づく、新しい薬理学の終焉、古き薬理学の復活 サイケデリック 医療 心理学・精神医学 by まぼろし - 2013年9月18日2018年8月7日0 前の記事から約一年、もっぱら薬について情報収集していました。 スケジュールIをどうにかしようという話しがありますが、順に見ていくと不可避な感じですね。 ・David J. Nutt, Leslie A. King, David E. Nichols"Effects of Schedule I drug laws on neuroscience research and treatment innovation"「神経科学の研究と治療の革新におけるスケジュールIの影響」 Nature Reviews Neuroscience. 14, 577–585 (2013) doi:10.1038/nrn3530 スケジュールについて スケジュールIというのは、条約上の規制です。 ・スケジュールI LSDなど医療に使えないと判断したドラッグの規制。 ・スジュールII 医療に使えると判断したドラッグの規制で、アンフェタミンやメチルフェニデートといったもの。 ・スケジュールIII 医療に使えると判断したドラッグの規制で、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬といったもの。 医療使用可能範囲の縮小 7677