nowHere
Home > Author: まぼろし

幻覚剤の効き方

自分は家で酒を飲まない人だったんだけど、コロちゃん(コロナ詐欺)の少し前に赤レンガのイベント「鍋小屋」で全国の鍋と日本酒を勢ぞろいというのでベロベロになってから前に増して酒が楽しくなって、アブサンを晩酌するようになって。それも飽きてきたら女の子の影響で一緒にアニメばっか見てた。その子は、画面の中の爆発を反射的にこっちの現実でシュっと避けるから、「爆弾避けれるもんねー」と茶化したり、ベロベロに酔ってピカチューを歌い出したと思ったら「ピカ・ふごぉぉ(豚の鳴き声)、ピカ・ふごぉぉ」と鳴きだしたり、なかなか面白い子なんで最近は会ったら「また来たか!イタズラ小僧!」と言ってあげている。うんこミュージアムがやってるのを教えたら、「クソゲー、一緒にやろうね!!」とはしゃいでくれる。なかなかウマが合う。

見たアニメは「このすば」(ギャグ系)から始まって「Re:ゼロ」「転生したらスライムだった件」「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」、「まどか☆マギカ>/a>」「東のエデン」「エヴァ」も見直したし、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は全話泣かせに来る感じで、映画まで見に行ったら、周りはお通夜みたいにすすり泣いてた。「鬼滅の刃」の主題歌を歌ってるノリのいいロックの歌声の LISA は「Angel Beats!(Youtube音楽にリンク)」でデビューしたんだとか教えてもらったり。転生や成仏というテーマがちらほら出てきて、どちらにしろ心残りや枠組みに気づいて解決するのに死は必要なのかってことだ。今は「ソードアートオンライン」を見始めて、仮想現実のゲームに入っていくアニメ。

池袋シネマサンシャインの12F、日本最大のIMAXで映画TENETを見たけど、ライブのような音量と視覚を乗っ取ることで圧倒的な迫力、感覚の圧倒ではあるけど、まだ別の世界に入ってはいない。幻覚剤は知覚と感情を内部から乗っ取り、記憶へのアクセス障壁も解体する。外部から来ない。ゆえに、リアリティがある。

仮想現実バーチャルリアリティと幻覚剤

仮想現実というのは、今の自分の色々な条件が柔軟に変わった状態。ティモシー・リアリーもその融合、サイバーデリックが精神を再プログラムすると主張していた。いや、晩年はドラッグによるヴィジョンは必要なく、インターネットによる民主主義的な相互教育が必要だと言っている、それで権威を打開しろと、社会をもっとみんなで考えて作れと。しかし幻覚剤と同じく仮想現実は、現在の経験を仮想世界に置き換え硬直した精神を打開する潜在性がある。共に、精神障害の治療研究でも進んでいる。固い頭を柔らかくするツールだ。



ガーディアンの記事に紹介されていた映像を上に貼り付けた。

次の論文では、共に一時的に視点を変え、精神の固定的なパターンを混乱させると説明している。2つ目の論文は、シロシビンが起こした神秘体験と同等の体験が仮想現実でも起こったとしている。後者だと法規制がない点が研究にも有利そうです。

コロナによる要請と不況がうつを流行させるため、幻覚剤が役立つだろうという記事。加藤・官房長官が、自殺のない社会をお願いしたと話題になっているけど、英米はもう幻覚剤に舵を切っているので、その変化の臨界点まで日本も行ってほしい。

ケタミン(NMDA)とシロシビン(5-HT2A)

ナット教授は、EU神経薬理学会のボスで、世界最高峰の大学のひとつインペリアル・カレッジ・ロンドンにサイケデリック研究センターを設立した。ナットにインタビューした記事がある。

幻覚剤には、イギリス医学研究会議 (MRC) も出資しているし、ちゃんと臨床試験を経ているということで。大麻はどちらかというと草の根的な抗議運動が主導だった。そこが完全に違うとのこと。マジックマッシュルームは英国で使用されていて(お店で売ってて、おそらく未加工のものは法規制から除外されている)、害は少ないと医薬品・医療製品規制庁を説得したらしい。まあ、しかしそれは健康な人が娯楽的に使った場合で、精神障害があればサイケデリック体験は試練的となることがあり、介助があったほうがいということだろう。年末くらいに、アメリカ連邦法で大麻規制の見直しや、国連規制条約の見直しがあるとされているのに、今のこの研究状況では改正しない方向性が考えられない。一部のアメリカの州では、大麻の合法化に加えてマジックマッシュルームの合法化が可決されてきていて、大麻の次はこの運動かとも言われている。『WIRED』VOL.38を読んでいたら、シロシビンの臨床試験に大塚製薬(おそらく間接的に)も出資していると書いてあった。開発しているコンパスパスウェイ社はこれまで100億ドルを調達し、200億ドルを目指し上場、最終の第III相の治験に向かう予定(ここに治験動向の詳細)。

ナットによれば、一部の精神障害は思考の固定で説明できると考えられている。うつでは同じような暗い考えや認識を繰り返しているし、強迫性障害では架空の恐ろしいものを避けるために過剰に反復的に対処しているし、依存症では禁煙するとたばこのことばかり考えるというように。幻覚剤はこの反復を混乱させる。いや、最終結果を得るには、幻覚剤(や仮想現実)がなくても自分の生活習慣(パラメーター)を変えて、洞察もして固定された価値観を何度も外せばいいのではないかとも個人的に思う。

ケタミンはNMDA受容体に作用する。エスケタミンがアメリカでうつ病のための医薬品になったけど、これは数日間、思考の反復を混乱させる。一方、シロシビンやほかの多くの幻覚剤は5-HT2A受容体に作用している。思考の反復は数か月以上混乱する。そして、5-HT2A受容体は今までと異なった考え方を可能にすると説明されている。なので、シロシビンの方が有望なんだと思う。

たしかに、幻覚剤が脳の連携の仕方を変えると脳スキャンで分かっているけど、思考を変えるには、洞察も必要かと思う。「私は○○だ。だから△△だ」そして感情に現れ、行動が現れ、というような。どこからか洞察して「△△というわけでもない」と変えていく。頭をやわらかくしていく。楽になって生き残ればいい。場合によっては、集団的なそれ(社会の価値観)に巻き込まれないようにも、どんどん解除していかないといけない。自分が動きやすいところまで重りを外せばいい。

長大な日本語の記事には、2016年に米国食品医薬品局 (FDA) がシロシビンをうつ病に拡大してみないか、欧州医薬品庁 (EMA) がもっと大規模試験にしたらどうか、と提案したという情報が書いてある。

生まれ変わり

以下の橘氏の記事の解説が優れているのは、思考の反復を今風のデフォルト・モード・ネットワーク (DMN) という単語と結びつけて解説して、幻覚剤がデフォルト・モード・ネットワークを後退させるため、新しい認識が可能になるという部分。新しい説明の仕方がされている。子供のころは多かったデフォルト・モード・ネットワークの活動は、大人になると減っていくため、感じ方が子供のころに戻る。別の研究者は生まれ変わりができる可能性がある「フェニックス効果」と呼び、それを実証しようとしている。

フェニックス効果は、十代の多感な時期のことだろうか。デフォルト・モード・ネットワークは、集中状態にない時の雑念のことだろうか。よく知らないけど、そうだろう。

2020年以降、サイケデリック治療が主流になる理由(付・自然療法)

幻覚剤の使用が主流になるのは確実だと思っているし、日本語のニュースも以前より増えている。

サイケデリック・ルネッサンスの動向

これまでよく使われた承認された精神の治療薬は、効果はそこまで大きくない、副作用は重篤でホンモノといった感じです。効果は症状の改善にとどまる。副作用は強く、劇薬の指定や強い身体依存性がある。仮に2割治すとするけど、しばしば飲み続けることになる。長期で飲むと強い依存や代謝異常・内臓障害も増えるので、ダメならほかのもっと無害な方法を組み合わせて立て直さないといけない。

そういった状況でケタミンがうつ病を治してしまう(仮に7割治すとする)ことに注目が集まり、そのS体が2019年3月、うつ病に使うエスケタミンとして医薬品 Spravato になりました。R体もあってこっちは日本の大学が研究中です。

PTSDに対するMDMA併用療法の承認が秒読み段階です。これもPTSDを治してしまう。依存性は少ないし飲み続けない。治験最終の第III相試験が進行中でアメリカで2021年に承認予定となっている。もともと以前に画期的治療法 Breakthrough therapy の指定がされていて承認が迅速化されるのだけど、2020年には治験中の治療に重症患者がアクセスできる「拡大アクセス」をアメリカFDAが承認。承認前だけどもう使えます。自閉症のコミュニケーションとアルコール依存症でも臨床試験がある。

マジックマッシュルームの成分シロシビンは、うつ病の治療薬として第IIB相の治験中でしかも多国籍でやってる。イギリスとアメリカで同時進行で承認されれば抜群の影響力です。これもアメリカで画期的治療法の指定もある。MDMAの後くらいに承認されるのでは。大量生産のために遺伝子組み換えした菌がシロシビンを製造できる技術が開発されてきた。禁煙でも臨床試験がある。ケタミンが1回効果が1週間程度は続くのに対して、シロシビンは治療から3か月、半年後でも効果が続いている。今は飲んでいないのに効果が続いているということです。効果はホンモノで、副作用はささい。逆転してくる。

5-MeO-DMTでもアヤワスカではなく、短時間で抗うつ作用があるという研究がある。吸入だろう。ヒキガエルが分泌するという方向からも注目されている。

統合失調症の薬は幻覚剤では欠けているんで、大麻の合法成分のCBD(カンナビジオール)が唯一で、ドイツでは Arvisol という医薬品の治験まで行われている。

流れがきているので、薬物規制の根拠である条約を作る国連が変わってきたんですね。1971年からはじまった薬物との戦い(薬物戦争、Drug war)は逆効果だと言われ、北米ではヘロインと医療麻薬の過剰摂取で死亡し、南米ではギャング同士の抗争と取締りによる銃撃戦で大勢が死に、大麻や幻覚剤みたいな依存性も少なく治療効果の強いものが使えずにいる。科学的証拠に基づいて依存は治療し社会への再統合を促し、大麻も含めて再考しよう、研究を確保しよう。「人権と科学に基づこう」と国連が声を大きくして変わってきた。

イギリスでは2018年から医療大麻が使えるんですが、なかなか使われてこないということで2万人参加させる研究のTwenty21 プロジェクトが開始されます。前の記事の自分が字幕をつけた1個目の動画の人、EUの薬理学会のボスが主導してるんで間違いない。

「論文レビュー」と「オープンアクセス」の増加。論文を探索して研究の流れをまとめた論文レビューが増えているので、すごい情報を得やすい。論文がオープンアクセスになることが増え、読めたきゃ読める、翻訳したきゃできる。それをもう許可してある。知識が変わることで、世界が変わるという仕組みも整った。

あとはマイクロドージングという、七色の世界にぶっ飛ぶ量の幻覚剤ではなくてもっと20分の1とか微量で日常の機能向上程度を目指す使い方があって、その研究も増えています。もともとシリコンバレーで流行り出して研究の裏付けがなかった。これはまだまだ研究が無いですけど、3日ごとに微量のシロシビンとか、将来そういう使われ方になるかもしれない。

その他の話

英語が結構苦手だったんだけど、日本語では読んで濃い情報がもうないんで仕方なく全部の単語をオンライン辞書でひいてやってると、毎年どんどん英語が読めるようになってきてる。文法とかよく分からないんだけど。幻覚剤だけじゃなくて色々と読みます。もっと無害な方法とは・・
Continue…

サイケデリックスについてのTED about Psychedelics.

TEDトークは著名人が出演する講演なので、影響力や説得力が強いと思うんですが。サイケデリックスについて、ほんとうに、第一線の研究者の講演がゴロゴロと増えているので一覧にしようと思う。そしたら10本もあった。自分は英語の聞き取りがあんまりできないので、英語字幕ができ次第、日本語字幕をつけようと思います。でも1本の映像でたぶん1日かかるので、大量にあっても困るけれど笑。(TEDの映像でTEDがAmaraに同期していないものはYoutubeにつけた字幕を同期できないと思うので避けた方がいい、同期を監督している人がいないとAmaraでしか作った字幕は再生できない)

Please create English subtitle, in these video on the Amara. Because, my hearing ability of english is poor. So, I translate to Japanese subtitle. Maybe, It is easy to use Youtube auto transcript and your review. Notice that TED uploads on Youtube, Contribute on Amara Team TED or not. When you create subtitles in Amara, and TED syncs with Youtube, so, you can see the subtitles on Youtube.

  • How can illegal drugs help our brains | David Nutt | TEDxBrussels / 違法薬物はどのように私たちの脳を助けるのか
    English(active), 自分と査読者がつけた日本語字幕! Japanese(active) on Amara

Continue…

21世紀の薬理学の孵化―アメリカの勢力、イギリスの勢力

今よりよい薬にはサイケデリックな薬しか今のところ見いだせていないので、どんどんやっていかないといけないので、先端研究者はこれまでにない勢いで突破口を開いている。これらはもう特許がないので安いし、変な陰謀は起こりがたい。

アメリカ国立精神衛生研究所

うつ病へのケタミンの研究はNIMH(アメリカ国立精神衛生研究所)が主導してきたんだけど、使用のためのガイドラインを作れという流れになってきているので、時間の問題。数時間とかでうつ病ではない状態にし、効果は1週間は持続する。

アメリカ精神医学会タスクフォース

イギリスの勢力

  • Celia Morgan, Valerie Curran, David Nutt, Anne Schlag, Rupert McShane. “Ketamine treatment for depression: opportunities for clinical innovation and ethical foresight” Lancet Psychiatry 05 April 2017. DOI:10.1016/S2215-0366(17)30102-5

以前の記事

Continue…

2015年雑記

日々思うことはいろいろあるんですが、とりとめもなく書きます。

トランスパーソナルのどこ?

もちろん、退行と超越の差異を、「合理性」によって乗り越えるという物語です。合理性と考えられたものは、合理性によって葬り去られていき、そしてだいぶ合理的に超越寄りになってきている。呪術的ではないんです。

ケン・ウィルバーのいう前・後(プレ・ポスト)の混同は、過去の病理学ではすべての神秘体験が病的な幻覚であるとか、精神病者が見るものであるとかされてきた。しかし、もう45年くらい前に新しい勢力が、人間性心理学から、トランスパーソナル心理学を脱皮させ、神秘体験を超正常な体験であると位置づけ、合理的な証拠によって裏付けてきている。

それは薬物の有害性に関してもそうです。

科学ということ

Continue…

Psychedelic Science映像の字幕

Transforming Medicine: Psychedelic Science 2013 Mini-Documentary

医学の転換: サイケデリック・サイエンス 2013 ミニドキュメンタリー

MAPS・幻覚剤研究会(MAPS:Multidisciplinary Association for Psychedelic Studies)の、2013年のカンファレンスのイントロ映像の日本語字幕をつけました。PCからだと、再生して右部の左から2個目の手紙みたいなアイコンが字幕アイコンです。iPhoneからだと再生して、右下の字幕アイコンです。

Psychedelic Science 2013

Continue…

科学的根拠に基づく、新しい薬理学の終焉、古き薬理学の復活

前の記事から約一年、もっぱら薬について情報収集していました。

スケジュールIをどうにかしようという話しがありますが、順に見ていくと不可避な感じですね。
・David J. Nutt, Leslie A. King, David E. Nichols”Effects of Schedule I drug laws on neuroscience research and treatment innovation“「神経科学の研究と治療の革新におけるスケジュールIの影響」 Nature Reviews Neuroscience. 14, 577–585 (2013) doi:10.1038/nrn3530

スケジュールについて

スケジュールIというのは、条約上の規制です。
・スケジュールI LSDなど医療に使えないと判断したドラッグの規制。
・スジュールII 医療に使えると判断したドラッグの規制で、アンフェタミンやメチルフェニデートといったもの。
・スケジュールIII 医療に使えると判断したドラッグの規制で、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬といったもの。

医療使用可能範囲の縮小

Continue…

Top