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栄養学と身体の病気や心理学的な関連―科学的根拠、2012年3月~2011年

栄養学と生活習慣病に関する2011年前後の科学的根拠のまとめ。 各食品と、生活習慣病や死亡リスクに対する詳細なパーセンテージが出てきた。大規模な統計で肉は1日42グラム以下が死亡リスクの上がらない摂取量で、摂取量は減少傾向。 栄養と臨床精神医学、心理学が結構リンクしてきた。身体疾患と精神のリンク。ここでは深く言及しないが瞑想は結構な蓄積で精神疾患だけでなく、心血管系の負担を減らし、ストレスにも痛みにも大脳皮質の強化や遺伝子の発現の変化から相当に応用が効く。もう少し書きました➫瞑想 健康に悪影響があるので砂糖に税をかけるべきだとネイチャー誌。 飲料では、人工甘味料や、レッドブルなど10代~20代前半をターゲットにしたエナジードリンクのリスク、エナジードリンクはアルコール依存症にリンクしている。 全死亡の4%に関わるアルコールの有害性に対しWHOが各国に施策を求める、月に1回宴会するだけで有益作用を打ち消すほどアルコールの許容量が少ない、特に女性に対する悪影響が大きい、15~29歳の若者が死亡する要因の9%を占める。 一方、産業がもたらす公害が原因となる、ガンのような「人工的」な病気で終末期にある患者が被らなければならない、辛くて苦しい痛みはどうするのか。二○世紀後半、産業中心の卑しくもみすぼらしい文化に暮らす人間の体に備わった脳は、こうした新たな病を扱うようにはできていない。 (ティモシー・リアリー、R・U・シリアス『死をデザインする』栩木玲子訳、河出書房新社、2005年。ISBN 978-4309906591。247ページ。(原著 Design for Dying, 1997)) 世界保健機関(WHO)は、ジャンクフードや高カロリージュース広告の制限、有害なアルコール使用の制限、たばこの広告の禁止、を各国の保健機関に求めている。 ・糖尿病や心疾患などで世界で3600万人が死亡 WHO報告書(日本生活習慣病予防協会) ジャンクフードや高カロリージュース広告の制限は、アメリカではマクドナルドが目の敵にされている。 精神の健康と生活習慣―アメリカ心理学会(APA)誌2011年論文 21世紀には、セラピー的生活習慣を、精神と医療、公衆衛生の中心的な焦点にする必要があるかもしれません。最大の死亡要因である心血管疾患、肥満、糖尿病、がんは、禁煙、運動、食事、飲酒というたった4つに大きく決定されます。 8つ主要なセラピー的生活習慣の変化 (TLCs:therapeutic lifestyle changes)とは、運動、食事と栄養、自然の中での時間、人との結びつき、レクリエーション、リラックス、ストレス対策、敬虔さあるいはスピリチュアルなかかわりです。 (―ロジャー・ウォルシュ:アメリカ心理学会誌論文より。Roger Walsh "Lifestyle and Mental Health" American Psychological 66(7), October 2011, pp579-92. PMID 21244124.) これまで言われてきた身体の生活習慣病を予防する生活が、精神疾患も予防し症状を緩和する。生活習慣と精神疾患のちょこちょことした論文はあるので、世界保健機関(WHO)とまで言わないでも(ずっと待ってるけど)、アメリカ心理学会(APA)誌がまとめて論文を載せたのは、世論への影響が大きいね、ぶっといね。8つのうち後ろに行くほど、フィジカル(物質)の影響が離れるから面白いね。後ろのほうはトランスパーソナル心理学(超個心理学, transpersonal)の天才がやってるほう、瞑想や利他主義をハーバード大学とかでfMRI(脳映像装置)とか遺伝子とかを見て研究している。 このうち食習慣に関しては。 野菜や果物、魚のふんだんな食事:子供の認知能力と学業成績を向上させ、大人では感情と統合失調症の症状を改善し、加齢に伴う認知機能の低下やアルツハイマー病、パーキンソン病を予防する。 オメガ3脂肪酸:オメガ3脂肪酸の低い摂取量は情動障害の高い有病率に関連。組織内の低いオメガ3脂肪は感情と統合失調症の両方の疾患の重症度に相関している。認知症との関連はまだ決定的ではない。 オメガ3脂肪酸のサプリメントによる補充:うつ病、双極性障害、周産期うつ病におそらく有効である。統合失調症やハンチントン病に恩恵がある可能性がある。RCT81名で、3か月のオメガ3脂肪酸の補充は陰性陽性の症状だけでなく、完全な精神病への進行リスクを27.5%から4.9%にまで減らし、中断後9カ月後も持続していた、このように持続性がある抗精神病薬はなく、抗精神病薬はより副作用も多い。ADHDの攻撃性や症状を減らす。母体の摂取により乳児の認知機能の向上、高齢者では認知機能の低下を防ぐが、アルツハイマーには効果がないようである。 このような感じでかなり網羅的に ・生活習慣の変化は精神疾患を予防し安全に諸症状を緩和する―2011年アメリカ心理学会(APA)誌の論文 過去の参考記事 肥満・メタボリックシンドロームとダイエット、食物の食べ方・選び方 生活習慣病と生活習慣における共通点―生活習慣こそが数多の病気を予防し緩和する 包囲されるマクドナルド、マウスはジャンクフードで過食して肥満になりヘルシーな食事を拒否した 栄養学、歴史と国土、そして科学的根拠に基づく食生活指針 砂糖の依存性と有害性―砂糖税を導入せよ―『ネイチャー』 7102

肥満・メタボリックシンドロームとダイエット、食物の食べ方・選び方

肥満は、BMI(Body Mass Index、ボディマス指数)の計算値で判定される。 メタボリックシンドロームは、腹部肥満と糖代謝異常(高血糖)、高血圧、高脂血症の病態がいくつか集まったもの。 両方とも、がんや糖尿病など生活習慣病のリスクが高まる。うつ病とBMIの多さ、腹部肥満との関連も立証されています ((Belinda L. Needham, Elissa S. Epel, Nancy E. Adler et al. "Trajectories of Change in Obesity and Symptoms of Depression: The CARDIA Study" Am J Public Health. 2010 Jun;100(6):1040-6. Epub 2010 Apr 15. PMID 20395582. DOI: 10.2105/AJPH.2009.172809))。 ディードリ・バレット『加速する肥満』2010年。ハーバード大学医学部心理学准教授による栄養学と心理学からの解説。網羅的です。 最新の栄養学にもとづいて、ダイエットを示します。というか心理学も混じります。1751年にアメリカに砂糖を持ち込んだのはイエズス会の修道士 ((キャロル・サイモンタッチ『クレージー・メーカー-脳を壊す食品をなぜつくるのか』脇山真木訳、東洋経済、2002年。34ページ。ISBN 978-4492041727。(原著 The Crazy Makers, 2000)))。奴隷で巨大化した砂糖産業。砂糖産業は、世界保健機関の2003年のレポート(テクニカルレポート916)に記述撤回の圧力をかけたが失敗 ((Sugar industry threatens to

瞑想(マインドフルネス)・ヨガ・座禅

瞑想(meditation)とは、たとえば呼吸に注意を集中することによって意識を穏やかにする手法であったりとさまざまに種類があり、最終的にはものごとをあるがままに捉えることを目指す。座禅やヨガは瞑想の一種である。呼吸に注意を集中する方法は、瞑想の入り口でもありゴールでもある。方法を大きく分けると、イメージを行い感情を変化させる瞑想、イメージやものに集中し精神を静かにする瞑想、マインドフルネスと呼ばれる何ごとも静かに注意深く観察する瞑想に大別される。 マインドフルネス(mindfulness)とは、現在、瞬間的に起こっている外部の事柄や内部の経験を随時観察していくという心のはたらきを意識的に働かせることである ((エリオット・S. ダッチャー『心身免疫セラピー-精神神経免疫学入門 新装版』中神百合子訳、春秋社、2005年。ISBN 978-4393710555。42-45ページ。(原著 Pni: The New Mind/Body Healing Program, 1992)))。マインドフルネスは、瞑想の一種である。マインドフルネスを意識的に行っていくことで、いつしかそれに集中した状態になり、さらに熟練することで集中状態から瞑想状態へと移り、心は澄み平穏となる ((エリオット・S. ダッチャー『心身免疫セラピー-精神神経免疫学入門 新装版』中神百合子訳、春秋社、2005年。ISBN 978-4393710555。42-45ページ。(原著 Pni: The New Mind/Body Healing Program, 1992)))。あれこれ彷徨っていた思考が静かになる。 無神論である仏教による瞑想や、瞑想によって神との合一を図るさまざまな潮流は、神と天国をわけのわからない外部に想定するなどということをしない伝統である。世界の宗教対立を止める世界平和原理・宗教観統一原理の一端をこの分野が担っている。 ここ数年、マインドフルネスな意識状態は心理学の分野で治療・臨床への応用が盛んである。同じくここ数年、臨床への応用が心理学でも模索される「根拠に基づいた医療」とも重なって科学的な有効性が報告されており、面白くなっている分野だ。精神医療の専門家向けの著作に『マインドフルネスストレス低減法』 ((ジョン・カバットジン『マインドフルネスストレス低減法』春木豊訳、北大路書房、2007年。ISBN 978-4762825842。(原著 Full Catastrophe Living, 1990)))、『マインドフルネス認知療法-うつを予防する新しいアプローチ』 ((Z.V・シーガル、J.D・ティーズデール、マーク・ウィリアムズ『マインドフルネス認知療法-うつを予防する新しいアプローチ』越川房子監訳、北大路書房、2007年。ISBN 978-4762825743。(原著 Mindfulness-Based Cognitive Therapy for Depression, 2002)))、『マインドフルネス&アクセプタンス-認知行動療法の新次元』 ((S.C・ヘイズ、マーシャ・M・リネハン、V.M・フォレット『マインドフルネス&アクセプタンス-認知行動療法の新次元』春木豊監修、武藤崇訳、杉浦義典訳、伊藤義徳訳、ブレーン出版、2005年。ISBN 978-4892428173。(原著 Mindfulness And Acceptance, 2004)))、『自傷行為治療ガイド』 ((B.W.ウォルシュ『自傷行為治療ガイド』松本俊彦訳、金剛出版、2007年。287ページ。ISBN 978-4772409568。(原著 TREATING SELF-INJURY: A Practical Guide,

ティモシー・リアリー

ティモシー・リアリー(Timothy Francis Leary, 1920年10月22日 - 1996年5月31日)は、意識の自由を探求し続けた心理学者である。初期にはサイケデリックスにより、後期にはパーソナルコンピューターによるサイケデリック革命を提唱し、死期に際しては死の概念を大きく広げた。彼が文化に与えた影響は計り知れない。 Timothy Leary - setup, and tripping version by maboroshi. https://www.youtube.com/watch?v=q3L5pzQ3AMM&width=427&height=240 ティモシー・リアリー トレイラー ティモシー・リアリー [DVD]ティモシー・リアリー博士の生涯Amazon.co.jp 475

心理学―その全外観の物語

心理学(サイコロジー、psychology)は、心に関する学問である。 psychology - maboroshi edition. psychologyは、心を意味するpsyche(プシュケ)と学問も意味するlogos(ロゴス)の組み合わせとなる。1734年、ドイツの哲学者のクリスティアン・ウォルフ(Christian Von Wolff、1679年 - 1754年)が 心理学(pshicologia)という言葉をはじめて用いた ((『人間理解の科学-心理学への招待-第2版』鈴木清・編、ナカニシヤ出版、2002年。5-6ページ。ISBN 978-4888487153。))。 概要 紀元前から、哲学者によって心に関する考えが繰り広げられてきた。18世紀にメスメルによって体系化された催眠が行われるようになると精神疾患の治療が行われるようになり、19世紀後半には実験をともなった科学的な心理学が開始される。20世紀に入ると、フロイトの無意識の発見による精神分析と、刺激と反応を客観的に観察し科学性が重視された行動主義心理学が勢力を伸ばしはじめる。20世紀半ばには、精神疾患を治すだけではなく人間の成長の可能性を追求し自己実現を目指す人間性心理学と、さらに科学性を増した薬理学・脳科学・認知心理学が発達していく。20世紀後半には、意識の発達可能性が追求され個人的なものを超えた成長を視野に入れたトランスパーソナル心理学が誕生する。トランスパーソナルとは、自己を超えた意識であり、究極的には自己と他者や自然との境界を超え融合するということである。このとき、人間が利用するものとして神が与えた自然というキリスト教神学の教義 ((環境思想で考える 第16回 キリスト教にかけられた“嫌疑” (日経Bp・ITPro、2008年10月15日)))が崩れ去ってしまう。マインドフルネス(気づき)という状態を保つという仏教の禅修行そのものである手法が精神疾患の治療に効果をあげている ((B.W.ウォルシュ『自傷行為治療ガイド』松本俊彦訳、金剛出版、2007年。ISBN 978-4772409568。153-154、287-294ページ。(原著 TREATING SELF-INJURY: A Practical Guide, 2006)))。外部に神と天国を想定するキリスト教神学よりもむしろ仏教のような無神論、あるいは自己の内部に神を見つけるということになればローマ・カトリック教会の教義 ((第6回 「神の場所(6)-「救い」とは何か」 (佐藤優・キリスト教神学概論、2008年3月5日))) ((第9回 「日本キリスト教の精神的伝統(3)」 (佐藤優・キリスト教神学概論、2008年3月26日)))に反してしまうということになる。 505

サイケデリックス

サイケデリックス(psychedelics)とは、摂取するとしばしば神秘的な感覚を生じさせる物質である。日本語訳としては幻覚剤とされることも多いが、サイケデリックスによる体験は単に幻覚という言葉では表現しつくせない。サイケデリックスは、ある例外を除きいつの時代も神聖化されてきたものである。古来から多くの伝統の中で聖職者に使用されてきたように、心を照射し、教え導く(enlighten)作用があるからだ。したがって、サイケデリックスによるエンライトメント(enlightenment、啓蒙や悟りの意味)という意味を込めたい。多くの非キリスト教の伝統的な聖職者や医師がビジョンや治療を目的として用いてきたが、キリスト教神学は聖書信仰にそぐわないため悪魔によるものとして弾圧してきた。伝統的なサイケデリックスの成分に近似の分子構造を持つLSDも1943年に作用が発見されると、神聖化され、瞑想を通した探求につながり、精神医療や依存性薬物の依存症の治療に用いられ、多くのビジョンを与え、個人や社会に変革をもたすまで多くの時間を要さなかった。平和運動、環境運動、ヒッピー、ダンスパーティー、と大多数で「LOVE」を唱え一体となる運動が次々と生まれた。 CNNやナショナル・ジオグラフィック・チャンネルといったメジャーなメディアでは、LSDやMDMAといったサイケデリックスによる医療研究が報道されています。Love S. Doveさんがこうした流れをサイケデリックスの臨床研究に関するマスコミ報道(Entheorg)として、まとめているので情報がわかりやすいです。サイケデリックスによってわたしたちの心や脳を導くような効果が報告されているのです。科学的に有用という事例が知られることでのサイケデリックスの社会への導入が望まれる。 4293

根拠に基づいた医療(EBM:evidence-based medicine)

根拠に基づいた医療(evidence-based medicine)とは、治療法の選択に際して、実際に実験観察を行った最新の最良のエビデンス(科学的根拠、科学的証拠)に基づいてその治療の有効性を評価し、治療法を選択しようという臨床医学における現代の基本的な考え方です。EBMと省略されます。最新の研究による科学的根拠を医療の現場に速やかに広めるということが周知されてきたのは、西暦2000年前後のことでありまだ歴史が浅いということになる。 77

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