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本物の大麻を着る / 薬用大麻・幻覚剤の時代

一時期に見まくっていたアニメは見なくなったけど、Sonny Boy という不思議で緩いアニメは面白かった。ドラッグも10年以上ずっと読んでるから、今は興味がない時が多いけどニュースとかを調べてみます。これは問題の根底は、事実と法律の違いですね。情報の時代、科学的根拠の時代が法律など世界を大変革していっている。

本物の大麻を着る

本物の大麻の洋服は少ない。原料が「麻」という大きな括りだと、絹が混ざっていたり、大麻(たいま、ヘンプ)ではなくて亜麻(あま、リネン)の製品も多いから細かく確認しないといけない。着物とか和装の素材では、苧麻(ちょま、ラミー)もある。

これら麻素材はひっくるめて、通気性がよくて涼しい素材で暑い季節に向くと知られているけども、大麻布では冬にも使われると知られている。

2015年にエイベックスらが開発し、伊勢丹が商品化した「麻世妙」(まよたえ)という大麻の布がある。麻は春夏向け素材だと知られるが麻世妙は保温性もあり秋冬にも展開、として紹介されていた [1]。確かに冬用のジャケットにもよく使われていた。

麻布は肌着に冷たく当って、防寒の用には適せぬように思われるが、細かい雪の降る土地では、水気の浸みやすい木綿を着るのはなお不便だから、いわば我々の雨外套のかわりに、麻布を着て雪を払っているのであった。
柳田国男『木綿以前の事

麻世妙が出てきて数年、全体の半分くらいは大麻とか部分的に大麻のものが多かったし、伊勢丹系列でめちゃ高かったし、個々のブランドに見に行ってもあまり置いてない。あと麻世妙のタオルなどファブリックも出すと言っていたけど出てこない。代わりに、2017年には以下の、Ruderalsっていうブランドの大麻100%のTシャツが、Amazonから6000円くらいで買えたんで、年中毎日着ていたんです。今は売っていない。大麻や麻の布は、編み目が粗いから夏はスーッと風が通るんで涼しい。上のような解説を読んでいたんで、冬でも下に着てみると、湿らないし寒くもならないという感じでちょうどよかった。

Ruderals ヘンプ100%Tシャツ – Amazon
Tシャツは完売し2020年からソックスとのこと。

2021年になって麻世妙のTシャツが販売されている。https://majotae.com/ 19800円か58300円でかなり高い。日本産大麻100%使用。大麻布の展開と流通はゆっくりに感じるけど、進んでいっているのは嬉しい。

こういう布をはじめとした薬用ではない産業大麻では、20世紀半ばには数万人いた生産者が、日本ではなぜか絶滅しそうなくらいに減っている。1934年に10,000ヘクタール、2012年ごろでは5ヘクタールしかない[2]。諸外国では数千、数万ヘクタールを生産してる。

一番古くから話すと、神道では作物の豊穣を祝ってご飯を捧げるんです。同じように布も捧げるんで、古代は麻系の布しかなかったし、重要だったり伝統があるほど古式そのままの儀式をやる。天皇陛下も米の苗を植えるように、大麻は種まきから三木家がやることになっている。

伊勢麻・振興協会というのがあるけど、中心的神社の伊勢神宮でも伊勢産の大麻を使いたいということでしょう。大麻生産を絶滅しようにも、日本では神様の側にあったからという、核の部分の戦いとしてこんな興味深いものはない。伊勢神宮では違う漢字があてられて荒妙<あらたえ>の着物を作ります。何年も前から申請の交渉の結果で伊勢で栽培されていて、このたび栽培地を増やそうとしたら高額なフェンスをつけるなどの条件をつけられた、と。

外国では何千ヘクタール以上と今なお生産されているのに、日本では5ヘクタールとかまで、もう少しで絶滅するところまできている。なぜ外国では生産できるのかというと、国際条約で産業大麻は規制されていないので、規制される根拠がまったくないからです。日本でも大麻取締法で免許制としている。日本は潔癖症でこの免許を絞りに絞って、ほとんど誰も生産できないところまで行ってしまったんですね。このニュースにもあるよう、最近は、厚生労働省も緩和しろと言っているみたいだ。

また同時期に自民党有志による、麻の活用勉強会が発足、最高顧問に安倍晋三・元首相がついたということでまた進展しそうです。伊勢麻のTシャツとか、スピリチュアル好きな人に売れそうな気もするんですけどね。

規制されているTHC

薬用としての大麻、こっちも個人的信念とか、健康福祉の自由とか宗教戦争の様相ですね。大麻の規制されている成分はTHCです。このTHCが含まれている薬用大麻も、国連が2020年に大麻を「最も危険」な分類から削除したんです。国連の分類から国際条約が生まれていて、国際条約から各国の法律が生まれているので、今度は各国は自分の国の取締法を見直さないといけないんですね。カナダの大麻合法化など、先に見直してきた国もあります。ジャマイカでは、レゲエの信仰の自由の大麻を許可しました。簡単な薬物所持のような軽犯罪は罰金など非犯罪化の対応をしよう、というのも国連の新しい考え方で、持続可能性を重視したやり直しの効く社会を作るためです。

何が起きたかというと、大麻に医療用途がないのでひたすら規制しようというのがなくなって、医療大麻が承認されたということです。大麻の「害悪のある成分」とかでなくて、「乱用性のある薬用成分」に価値認識が国際的に格下げになったということです。大麻は娯楽的に楽しかったり、抗不安効果とかもあるので乱用はされやすいけど、依存性や致死性では比較的安全な薬物だとされている。なので、条約とかの「危険」というのは、「乱用の危険性」です。これは「致死性」とか「依存のやっかいさ」とか、本当の重要な危険性とかけ離れている、分類上の呼び方としての「危険」ということです。

国際条約の分類方法

医学用途が知られていない
という意味での
「最も危険」という呼び方
スケジュールI 大麻の国際条約ではスケジュールIV
乱用性が高い
という危険性がある・医学用途はある
スケジュールII 大麻の国際条約ではスケジュールI
乱用性がない・医学用途はある スケジュールIII

この報告書の体裁が、物質ごとに、依存および乱用性があるか、医療用途があるかを調査し「なのでスケジュール〇〇の分類を勧告する」となっている。致死性とかも少しは書いてあるけど、主にそうなってる。

日本での医療大麻の合法化議論では、国際上なんの規制もないCBDを中心になりそうな感じはある。でも本来はほかの鎮痛薬の副作用の強さから、THCを含めた医療大麻という、効果がありつつ副作用の有利な薬が発見されてきているわけです [3] [4]。病気もつらいが、その病気の薬の副作用もだいぶつらい。大麻は、そういう領域でより安全な薬として再発見されている。依存性の観点でも毎日のように飲むなら有利です。健康のためにも、使えるようになっておいてほしい。

CBD 規制なし 鎮痛・抗不安 依存性なし 致死性なし
THC 規制あり 鎮痛(CBDより上)・抗不安 乱用性あり
大量長期使用からの急激な中断により、医療が不要な程度の離脱症状が起こる可能性
致死性なし
モルヒネなど教義の麻薬 規制あり 鎮痛・抗不安 重度の離脱症状が起こる可能性 大量摂取で致死性あり
プレガバリン(リリカ) 規制なし 鎮痛 乱用性あり・ほかと比較すると軽い離脱症状あり まれに肝障害などで死亡
抗うつ薬 規制なし 鎮痛・抗うつ 離脱症状が困難かつ・長期化する可能性あり 大量摂取で致死性あり

幻覚剤の医療研究

幻覚剤を精神治療に利用しようと製薬会社が色々出てきた。1回の投与で数か月うつ症状に有効とかそういう流れです。この路線しか新薬がない。

MDMAは、愛や共感感覚を起こす、広い意味で幻覚剤。心理療法と併用して2/3の人でPTSDを完治させてしまう。アメリカで承認を早くする画期的治療法にも指定されていて、第3相治験まで終わったので、2023年までには承認されると言われている。

Compass Pathways(コンパス・パスウェイ)は、一番注目で、マジックマッシュルームの幻覚成分、シロシビンのうつ病に対する英米での第3相治験に進もうとしている。これが英米で通ったら世界的に大きな突破口になるだろうね。PTSDでも第2相治験を進行中。

MindMedは、LSDによる全般性不安障害の治療で、第2相A治験。

Cybin(サイビンかな)は、うつ病へのシロシビン舌下錠で第2相治験 [5]

Algernon Pharmaceuticals は、DMTによって脳卒中の神経損傷から脳神経の再生を促す治療です。臨床試験の監督に、イギリス脳卒中医師会の元会長アンソニー・ラッドが任命されており、第2相治験がはじまりそう [6]

大麻の合法化運動の次は、幻覚剤の合法化とみられており、実際アメリカで地域的に幻覚剤では逮捕しないとする条例が出てきている。医療に使えるし、飲みすぎても死なない・依存性が低いなど危なくないからですね。

出典

出典
^1 大麻で紳士婦人服 三越伊勢丹HD、新ブランド展開”. 日経MJ(流通新聞): p. 7. 2015年4月3日
^2 松田恭子「今から始める大麻栽培」『農業経営者』2012年9月号
^3 Schlag AK, Hindocha C, Zafar R, Nutt DJ, Curran HV (2021). “Cannabis based medicines and cannabis dependence: A critical review of issues and evidence”. J Psychopharmacol 35 (7): 773–785. doi:10.1177/0269881120986393. PMID 33593117.
^4 Nutt DJ, Phillips LD, Barnes MP, Brander B, Curran HV, Fayaz A, Finn DP, Horsted T, Moltke J, Sakal C, Sharon H, O’Sullivan SE, Williams T, Zorn G, Schlag AK (2021). “A Multicriteria Decision Analysis Comparing Pharmacotherapy for Chronic Neuropathic Pain, Including Cannabinoids and Cannabis-Based Medical Products”. Cannabis Cannabinoid Res. doi:10.1089/can.2020.0129. PMID 33998895.
^5 幻覚ドラッグでうつ病治療を目指す医薬品メーカー、Cybinの挑戦、FORBES Japan、2021年5月
^6 Algernon Pharmaceuticals Completes Manufacturing of Psychedelic Drug DMT Appoints UK Stroke Experts for Phase 2, 2021-12, Algernon

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