トランスパーソナル心理学、統合思想の実用の現在

トランスパーソナル心理学を提唱したスタニスラフ・グロフは、1960年代にLSDによる研究を経て、マズローとともに提唱している。1980~1990年代にかけて、トランスパーソナルな世界を思想的に統合したケン・ウィルバー。旧来の方法の限界を見て、トランスパーソナルな方法は、いまや科学され、主流の科学者がその道を開拓する。詳しくは見ていかないけれど、科学的根拠を含む現代的な流れをざっと。

トランスパーソナル心理学(超個心理学)は、LSDを使ったまじめな心理学的な統計をとってその精神の回復の奇跡をみていたスタニスラフ・グロフ(スタン・グロフ、Stanislav Grof)が、心理学の発展は精神分析のフロイトから、科学的行動主義のスキナーときて、自己実現のアブラハム・マズローときた、このマズローとスタン・グロフが1969年にトランスパーソナル心理学会を設立。グロフによれば、トランスパーソナルはユングが使った言葉である。

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栄養学と身体の病気や心理学的な関連―科学的根拠、2012年3月~2011年

栄養学生活習慣病に関する2011年前後の科学的根拠のまとめ。

  • 各食品と、生活習慣病や死亡リスクに対する詳細なパーセンテージが出てきた。大規模な統計で肉は1日42グラム以下が死亡リスクの上がらない摂取量で、摂取量は減少傾向。
  • 栄養と臨床精神医学、心理学が結構リンクしてきた。身体疾患と精神のリンク。ここでは深く言及しないが瞑想は結構な蓄積で精神疾患だけでなく、心血管系の負担を減らし、ストレスにも痛みにも大脳皮質の強化や遺伝子の発現の変化から相当に応用が効く。もう少し書きました➫瞑想
  • 健康に悪影響があるので砂糖に税をかけるべきだとネイチャー誌。
  • 飲料では、人工甘味料や、レッドブルなど10代~20代前半をターゲットにしたエナジードリンクのリスク、エナジードリンクはアルコール依存症にリンクしている。
  • 全死亡の4%に関わるアルコールの有害性に対しWHOが各国に施策を求める、月に1回宴会するだけで有益作用を打ち消すほどアルコールの許容量が少ない、特に女性に対する悪影響が大きい、15~29歳の若者が死亡する要因の9%を占める。

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炭水化物を太ると思い込ませた―アメリカのビジネスと日本の洗脳

炭水化物の直接の消費量は1960年代にも減反され減ってきた。ここでいう炭水化物は、厳密な定義ではなく話し言葉のように、砂糖ではないお米や小麦といった穀物を意味する。かわりに、消費量が増えたのは直接には肉や牛乳といった畜産物で、畜産動物の餌にするため、日本では米と小麦を足した消費量よりトウモロコシを一番多く使っている。トウモロコシの多くはアメリカから輸入するものだ。炭水化物の消費量が減ってから肥満は爆発的に増加した。お菓子のような食べ物のコマーシャルに政府が介入したり、介入される前に、食品の栄養を改善するために自主規制しだした。肥満税が施行された国もあり、ジャンクフード、脂肪分を抜いていない全乳、砂糖を加えた炭酸飲料といった肥満のリスクを高める食品に税金をかける。このように見ると、穀物の多国籍グローバル企業(穀物メジャー―モンサント社とか)と、畜産食品、コーンシュガーを加えたジュース、ジャンクフードに利益が出る仕組みが出来上がる。

もとから肥満のような病気のリスクを下げるために、もっと炭水化物を食べましょう、というメッセージしかない。

誤った情報はどこから侵入してきたのか―そのふたつの経路

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骨が溶けることでなる病気、動物性タンパク質と砂糖

酸性食品(acid food)とは、体に酸性の負荷をかけるもので、カルシウムなどのアルカリで中和する結果、病気を引き起こす因子となる食品である。2010年8月に発行された『新しい臨床栄養学改訂第5版』は、管理栄養士国家試験を目標にしたテキストだが、酸性食品・アルカリ性食品の分類が書いてある [1]後藤 昌義、瀧下 修一・共著『新しい臨床栄養学改訂第5版』南江堂、2010年8月。198ページ。ISBN 978-4524260829。動物性タンパク質が骨を流出させる。さらに少し概念が違うが砂糖(ショ糖)は歯も溶かす。米や麦に含まれる炭水化物のデンプンと違い、砂糖は虫歯菌のエサとなることで虫歯となり歯が溶けるというのが、2003年の世界保健機関の報告である [2]Diet, Nutrition and the Prevention of Chronic Diseases, Report of a Joint WHO/FAO Expert Consultation, 2003

酸性食品は、短期では、痛風・高尿酸血症、中期的には尿路結石や腎結石、長期的には骨粗鬆症につながっていく。痛風、高尿酸血症には、腎障害、尿路結石が高頻度に合併する [3]高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン-ダイジェスト版』日本痛風・核酸代謝学会、2002年。ISBN 4-901935-02-X。48ページ。。そうなると、人工透析や心臓病につながっていきます。

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出典   [ + ]

1. 後藤 昌義、瀧下 修一・共著『新しい臨床栄養学改訂第5版』南江堂、2010年8月。198ページ。ISBN 978-4524260829
2. Diet, Nutrition and the Prevention of Chronic Diseases, Report of a Joint WHO/FAO Expert Consultation, 2003
3. 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン-ダイジェスト版』日本痛風・核酸代謝学会、2002年。ISBN 4-901935-02-X。48ページ。

アンチエイジング、肌を10年若返らせる食事と生活

アンチエイジング(anti ageing、抗老化)とは、老化を防ぐことです。食事運動睡眠瞑想、スキンケアによって、肌の細胞の破壊を防ぎ、病気を防ぐアンチエイジングホルモンを分泌することで、肌に艶を与え、シミ・シワを改善する。美しい肌そのものを作り出す方法。総合的な(インテグラルな)生活の実践として読むのがオススメ。
エリカ・アンギャルによる『世界一の美女になるダイエット』 [1]エリカ・アンギャル『世界一の美女になるダイエット』幻冬舎、2009年。ISBN 978-4344016644のもっと医学的源流ですね。

主な参考本

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1. エリカ・アンギャル『世界一の美女になるダイエット』幻冬舎、2009年。ISBN 978-4344016644

肥満・メタボリックシンドロームとダイエット、食物の食べ方・選び方

肥満は、BMI(Body Mass Index、ボディマス指数)の計算値で判定される。
メタボリックシンドロームは、腹部肥満と糖代謝異常(高血糖)、高血圧、高脂血症の病態がいくつか集まったもの。
両方とも、がんや糖尿病など生活習慣病のリスクが高まる。うつ病とBMIの多さ、腹部肥満との関連も立証されています [1]Belinda L. Needham, Elissa S. Epel, Nancy E. Adler et al. “Trajectories of Change in Obesity and Symptoms of Depression: The CARDIA StudyAm J Public Health. 2010 Jun;100(6):1040-6. Epub 2010 Apr 15. PMID 20395582. DOI: 10.2105/AJPH.2009.172809

加速する肥満
ディードリ・バレット『加速する肥満』2010年。
ハーバード大学医学部心理学准教授による栄養学と心理学からの解説。網羅的です。

最新の栄養学にもとづいて、ダイエットを示します。というか心理学も混じります。1751年にアメリカに砂糖を持ち込んだのはイエズス会の修道士 [2]キャロル・サイモンタッチ『クレージー・メーカー-脳を壊す食品をなぜつくるのか』脇山真木訳、東洋経済、2002年。34ページ。ISBN 978-4492041727。(原著 The Crazy Makers, 2000)。奴隷で巨大化した砂糖産業。砂糖産業は、世界保健機関の2003年のレポート(テクニカルレポート916)に記述撤回の圧力をかけたが失敗 [3]Sugar industry threatens to scupper WHO Society(The Guardian, April 21 2003)。2007年には、256の研究から、砂糖はコカイン・モルヒネ・ニコチンなどの依存性物質と変わりのない損傷を脳に与えるとの報告 [4]Avena NM, Rada P, Hoebel BG. “Evidence for sugar addiction: behavioral and neurochemical effects of intermittent, excessive sugar intake” Neurosci Biobehav Rev. 2008;32(1). Epub 2007 May 18.pp20-39. PMID 17617461.PMCID PMC2235907.。世界保健機関によれば、2005年時の肥満人口は肥満4億人・過体重16億人・合計20億人が、2015年には肥満7億人・過体重23億人合計30億人になり、肥満を伝染病と呼び、世界最大の保健問題としてとらえている [5]第2特集:肥満のコスト2015年世界で5億人(毎日新聞、2010年8月21日)

進展についてはこちらも参照➫栄養学と身体の病気や心理学的な関連―科学的根拠、2012年3月~2011年

体重を増やす麻薬のような食品、依存性薬物の中毒のように快楽中枢のドーパミン受容体を破壊する、いわゆる「粕(カス)」、「ジャンク」フードが氾濫して広告されていつでもどこでも手に入るというのがひとつの結論である。『ネイチャー神経科学』誌によればラットを対象としてジャンクフードは、コカインやヘロインと同じくドーパミンD2受容体に損傷を与え、肥満したラットは激しい摂食行動をとるようになります [6]Johnson PM, Kenny PJ. “Dopamine D2 receptors in addiction-like reward dysfunction and compulsive eating in obese rats” Nat Neurosci. 2010 May;13(5):635-41. Epub 2010 Mar 28. PMID 20348917。米国カリフォルニア州のサンタクララ郡では、1食485キロカロリー以上、1品200キロカロリー以上、飲料120キロカロリー以上、一定量以上の脂質、糖分、塩分を含んでいるのどれかを満たしている場合にはおまけをつけてはいけない条例を可決している [7]第2特集:肥満のコスト2015年世界で5億人(毎日新聞、2010年8月21日)。サンフランシスコでも可決された [8]肥満防止でマックのおまけ禁止 米、条例を可決【共同通信】(47NEWS、2010年11月10日 15:38)。砂糖入りの炭酸飲料よりも甘さが少し控えめなスポーツジュースでも、カロリーが高くなることも知れ渡っていない [9]Nalini Ranjit, Martin H. Evans, et al. “Dietary and Activity Correlates of Sugar-Sweetened Beverage Consumption Among Adolescents” Pediatrics 2010 Oct;126(4):e754-61. Epub 2010 Sep 27.PMID 20876172.
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1. Belinda L. Needham, Elissa S. Epel, Nancy E. Adler et al. “Trajectories of Change in Obesity and Symptoms of Depression: The CARDIA StudyAm J Public Health. 2010 Jun;100(6):1040-6. Epub 2010 Apr 15. PMID 20395582. DOI: 10.2105/AJPH.2009.172809
2. キャロル・サイモンタッチ『クレージー・メーカー-脳を壊す食品をなぜつくるのか』脇山真木訳、東洋経済、2002年。34ページ。ISBN 978-4492041727。(原著 The Crazy Makers, 2000)
3. Sugar industry threatens to scupper WHO Society(The Guardian, April 21 2003)
4. Avena NM, Rada P, Hoebel BG. “Evidence for sugar addiction: behavioral and neurochemical effects of intermittent, excessive sugar intake” Neurosci Biobehav Rev. 2008;32(1). Epub 2007 May 18.pp20-39. PMID 17617461.PMCID PMC2235907.
5. 第2特集:肥満のコスト2015年世界で5億人(毎日新聞、2010年8月21日)
6. Johnson PM, Kenny PJ. “Dopamine D2 receptors in addiction-like reward dysfunction and compulsive eating in obese rats” Nat Neurosci. 2010 May;13(5):635-41. Epub 2010 Mar 28. PMID 20348917
7. 第2特集:肥満のコスト2015年世界で5億人(毎日新聞、2010年8月21日)
8. 肥満防止でマックのおまけ禁止 米、条例を可決【共同通信】(47NEWS、2010年11月10日 15:38)
9. Nalini Ranjit, Martin H. Evans, et al. “Dietary and Activity Correlates of Sugar-Sweetened Beverage Consumption Among Adolescents” Pediatrics 2010 Oct;126(4):e754-61. Epub 2010 Sep 27.PMID 20876172.

糖尿病の食事療法、炭水化物の選び方しだい

糖尿病の食事療法について紹介する。炭水化物の吸収速度を考慮することは血糖コントロールに有効であるという証拠が集まっている。糖尿病を予防し病態を改善するには食事と運動が大切となることを忘れずに。結論としては、国際糖尿病連合(International Diabetes Federation)の報告だと思いますが、炭水化物の吸収速度の考慮は食後血糖値の管理に有益であるという確証の高い証拠があり、カーボカウント(炭水化物量の計測)より役に立つ可能性があり心血管疾患のリスクも下げるだろうと報告されている [1]食後血糖値の管理に関するガイドライン』International Diabetes Federation。15-16ページ。。世界保健機関によれば糖尿病患者の60%が心臓病で死亡するが [2]WHO心血管疾患予防ガイドライン』松岡博昭監修、石光俊彦訳、世界保健機関。ISBN 978-4779203299。(原著 Prevention of cardiovascular disease:guidelines for assessment and management of total cardio-vascular risk, 2007) 49ページ。、炭水化物量の制限は心臓病のリスクを上げるという報告がある。以降は背景や流れ、ほかの危険因子も解説します。
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出典   [ + ]

1. 食後血糖値の管理に関するガイドライン』International Diabetes Federation。15-16ページ。
2. WHO心血管疾患予防ガイドライン』松岡博昭監修、石光俊彦訳、世界保健機関。ISBN 978-4779203299。(原著 Prevention of cardiovascular disease:guidelines for assessment and management of total cardio-vascular risk, 2007) 49ページ。
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